法律系資格試験〜短期合格に欠かせない注意点〜
法律系資格試験を受験する上で、共通して陥りやすい落とし穴があります。
これは、司法試験に限らず、司法書士試験、行政書士試験、公務員試験、宅建など全ての法律系資格試験に言えることです。
つまり、法律を学ぶ上で注意しなければいけないこと、一度はまってしまうと中々抜け出せなくなってしまうような落とし穴がたくさんあります。
まず、法律の学習と言えばその範囲は膨大であり、条文だけでなく、更に細分化され規則があり、細則、時には条例、そして判例があり、解釈、法改正がありと、学ぶことは膨大であり、全てを網羅することは間違いなく不可能です。
法律の専門家である裁判官、検察官、弁護士などでも、日々、常に片手には六法全書、事案に該当する条文を引き、判例を調べている訳です。
今、必要なこと、試験に合格することです。
合格した後も日々勉強しながら、そこで初めて知ることはたくさんあります。
隅から隅まで、法律を学んで、知らない条文や判例はないなどという必要はないのです。
目的は、試験に合格することですから、時間にも限りがあり、効率よく学ばなければ、合格への道は遠くなり、2年、3年、4年と月日は経っていき、いつまでも資格を取れずに、ただの法律オタクになってしまうのです。
とにかく、時間はありません。
試験は年に1回だけなので、不合格となれば、また1年後、さらに2年後となり、知識は増えてきますが、モチベーションを維持できなくなるケースは多いでしょう。
全ての法律を網羅することは不可能ですから、合格するための学習に専念し、効率よく勉強していくことです。
専門家になってからも日々勉強していく訳ですから、今は合格することだけ考えて学習を進めることが重要です。
前例踏襲、合格者から学ぶのが一番の合格への近道であり、純粋に合格した人と同じことをしていれば、合格できる可能性はかなり高いんです。
前ページでご紹介している「伊藤塾」ですが、この驚異的な合格者数を考えると、長い物に巻かれること、合格できる環境に溶け込むことが、確実な合格への道となるでしょう。
通塾という選択肢、以外にも、今は通信講座やテキスト類も多く出回っており、優良な書籍なども簡単に入手できますが、結局、それは「独学」ということになるのですが、独学にはやはり個人差があるので何とも言えないところです。
独学で合格できるかどうか、判断基準として、合格率ではなく、その試験の難易度、試験範囲などで見ていくと、司法試験や司法書士試験は、出題範囲も広く専門知識も問われることから独学は厳しいと言われています。
行政書士試験にあっても、近年難易度は高くなっており、片手間では合格は難しいものとなっているようです。
法律系資格試験で言えば、宅建を独学で合格したというお声は聞きますが、よほど優良教材で、本人の意識も高かったのでしょう。
いずれにしても、資格試験は、モチベーションを維持しながら短期で合格を狙うべきであるということは、どの資格試験にも共通して言えることです。
独学で何年も受験を続け、数年後に挫折してしまうというようなことがないように、しっかり計画を立てて受験に挑みましょう。